SOUND MUSEUM VISION

渋谷の地下に広がるこの巨大なスペースには、さまざまな表情があります。

GRANDMASTER FLASH

GRANDMASTER FLASH

ジャズの誕生と、初期のロックンロールについてのストーリーは多くあるが、ヒップホップには開祖たる父がいる。。。

そのひとりは間違いなく、このグランド・マスター・フラッシュである。

70年代の初期、ジョセフ・サドラーはサウスブロンクスで電子工学を学んでいた。しかし、ブロンクス出身の彼はより深い情熱を音楽に抱いていた。 彼は父のレコードで幼少時代から実験を重ね、その機材の知識は音楽のプレイの仕方に関して革新的なアイデアをもたらした。ターンテーブルが楽器に なりえるのだと。その後、彼のキャリアはブロンクスのストリートで行ったブロックパーティを原点とし、このジャンルの原点ともなった。レコードの 上に手を置き、逆回転させて演奏した初めてのプレイヤーであった。スクラッチの誕生である。今日DJと呼ばれる種類のアーティストの原点もまたこ のグランド・マスター・フラッシュだといえる。マイクでラップ/エムシーを重ねるそのスタイルも然りである。ちょうどその頃彼はグループ、 Grandmaster Flash and the Furious Fiveを結成し、グループの奏でるメロディーとフラッシュの類い稀なアクロバットのような指、肘、つま先などでレコードを操るテクニックが絶妙にブレンドされ、グループは一躍伝説の存在となった。シングル「“The Message」でプラチナディスクを獲得すると、その後もヒットを続け、Blondieのヒット曲「Rapture」でその存在は、もはやパンクや ニューウェーブファンにも響きわたり、絶大なものとなった。90年代以降も、全米で社会現象になった番組Chris Rock Showに出演するなど、活躍を続け、21世紀には数々のアウォードを獲得し、2007年にはヒッホップグループとして初めてRock and Roll Hall of Fameに名前が刻まれ、2011年のグラミーでのパフォーマンスは記憶に新しい。

現在もその勢いはとどまることをしらず、ニューアルバムをリリースし、デジタルに取って代わったDJの世界にアナログのレガシーを注入している。 そんな現在の彼の使用機材はTraktor Scratch である。先進的なものへの嗅覚は未だ衰えず、現在では世界中のフェスティバル、クラブで、オールドスクールから、エレクトロ、TOP40など、多様なセッ トで往年ののファンからキッズまでを魅了し続けている。